沖縄テーマパーク完全ガイド:家族で楽しめる人気施設を徹底解説
沖縄には、海や自然、文化を体験できる魅力的なテーマパークが数多くあります。美しい海の生き物に出会える水族館から、琉球の歴史や文化を体験できる施設、冒険心をくすぐるアトラクションまで、幅広い年齢層が楽しめるスポットが揃っています。本ガイドでは、沖縄の代表的なテーマパークをそれぞれの特徴や見どころと共に詳しくご紹介します。家族旅行の計画に、ぜひお役立てください。
沖縄美ら海水族館 - 世界最大級の水槽で海の神秘を体験
沖縄美ら海水族館は、沖縄観光の定番として国内外から年間300万人以上が訪れる日本を代表する水族館です。海洋博公園内に位置し、「沖縄の海との出会い」をテーマに、沖縄の海の神秘と生命の多様性を体感できる施設です。
世界最大級の大水槽「黒潮の海」
美ら海水族館の最大の見どころは、巨大なアクリルパネル越しに見る大水槽「黒潮の海」です。容量7,500トン、幅35m、奥行き27m、深さ10mという世界最大級のスケールで、黒潮の海を再現しています。この水槽では、世界で初めてジンベエザメとナンヨウマンタの複数飼育に成功し、現在も3尾のジンベエザメと数尾のマンタが優雅に泳ぐ姿を見ることができます。
特に迫力があるのが、ジンベエザメの給餌タイム(9:30と15:00)です。体長8m以上にもなるジンベエザメが垂直に立ち上がり、プランクトンや小魚を吸い込む姿は圧巻で、その迫力に観客から歓声が上がります。水槽前には座って鑑賞できるスペースもあり、ゆっくりと海の世界に浸ることができます。
沖縄の海を再現した多彩な展示
水族館は4階から入場し、スロープを降りながら順路に沿って見学する構造になっています。「珊瑚の海」では、自然光が降り注ぐ屋根のない水槽で、生きたサンゴを大規模に飼育展示しており、まるで沖縄の海中にいるような感覚を味わえます。
「熱帯魚の海」では、色とりどりの熱帯魚が泳ぐ鮮やかな海の世界を楽しめます。「サンゴ礁への旅」コーナーでは、浅瀬から深海まで、沖縄の多様な海の環境と、そこに住む生き物たちが紹介されています。「深海への旅」では、発光するサメや深海魚など、神秘的な深海の世界を垣間見ることができます。
無料で楽しめる周辺施設
海洋博公園内には、水族館以外にも無料で楽しめる施設が充実しています。「オキちゃん劇場」では、イルカショーを無料で観覧でき、イルカたちの華麗なジャンプやダンスを楽しめます。「イルカラグーン」「ウミガメ館」「マナティー館」も無料で見学可能で、水族館の入場券を購入しなくても十分に楽しめます。
公園内には「熱帯ドリームセンター」もあり、美しい熱帯の花々や蝶々が舞う温室を散策できます。また、広大な芝生広場やビーチもあり、一日中過ごせる総合公園となっています。
所在地:沖縄県国頭郡本部町字石川424(海洋博公園内)
営業時間:8:30〜18:30(10月〜2月は〜17:30、最終入館は閉館1時間前)
休館日:12月第1水曜日とその翌日
入館料:大人2,180円、高校生1,440円、小・中学生710円
所要時間:水族館2〜3時間、周辺施設含めて半日〜1日
駐車場:無料(北ゲート駐車場P7が最寄り)
沖縄ワールド - 沖縄の自然と文化を丸ごと体験
沖縄ワールドは、沖縄の自然・文化・歴史を一度に体験できる総合テーマパークです。東洋で最も美しいと称される鍾乳洞「玉泉洞」、築100年以上の古民家を移築した「琉球王国城下町」、「スーパーエイサーショー」など、多彩なコンテンツが魅力です。
神秘の地底世界「玉泉洞」
玉泉洞は、30万年という長い年月をかけて形成された天然の鍾乳洞で、全長5,000mのうち890mが公開されています。洞内には100万本以上の鍾乳石が密集し、その数は国内最多級を誇ります。鍾乳石の「石柱」「石筍」「フローストーン」など、様々な形状の鍾乳石が織りなす地底の芸術は圧巻です。
洞内の見どころは多数ありますが、特に「青の泉」は必見です。地底湖がライトアップされ、神秘的な青色に輝く光景は、まるで別世界に迷い込んだような感覚を与えます。また、「槍天井」と呼ばれるエリアでは、天井一面に鍾乳石がびっしりと垂れ下がる様子を見上げることができます。
洞内の気温は年間を通じて約21度で一定しているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。湿度は高いため、汗をかきやすい方はタオルを持参することをおすすめします。洞内は足元が滑りやすいところもあるため、歩きやすい靴で訪れましょう。
琉球王国城下町で伝統文化体験
玉泉洞を出ると、琉球王国時代の町並みを再現した「琉球王国城下町」エリアに出ます。築100年以上の古民家を移築して作られた町並みは、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気です。ここでは、沖縄の伝統工芸を実際に体験することができます。
体験できる工芸は多岐にわたり、琉球ガラス作り、陶芸(シーサー作り、やちむん絵付け)、紅型(びんがた)染め、機織り、黒糖作りなど、興味に応じて選べます。特に琉球ガラス作りは人気で、自分だけのオリジナルグラスやアクセサリーを作ることができます。作品は後日郵送してもらえるため、旅の思い出として最適です。
迫力満点のスーパーエイサーショー
毎日4回開催される「スーパーエイサーショー」は、沖縄ワールドの目玉イベントです。エイサーは、沖縄の伝統芸能で、先祖供養のための盆踊りがルーツですが、現代では迫力あるパフォーマンスとして進化しています。太鼓の音と掛け声、ダイナミックな動きが一体となったショーは、見る者を圧倒します。
ショーの最後には、観客も一緒に踊れる参加型の時間があり、沖縄の文化を肌で感じることができます。ショーは屋内劇場で行われるため、雨天でも安心して楽しめます。
ハブとの出会い「ハブ博物公園」
沖縄と言えばハブ。ハブ博物公園では、生きたハブの展示や、ハブの生態についての詳しい解説を見ることができます。以前は「ハブとマングースのショー」が行われていましたが、現在は動物愛護の観点から、ハブの生態を学べる教育的な内容に変更されています。
世界中の珍しいヘビの展示もあり、大きなニシキヘビやカラフルなヘビを間近で見ることができます。ハブと一緒に記念撮影ができるコーナーもあり、勇気のある方はぜひチャレンジしてみてください。
所在地:沖縄県南城市玉城字前川1336
営業時間:9:00〜17:30(最終受付16:30)
休園日:年中無休
入場料:フリーパス(玉泉洞・王国村・ハブ博物公園)大人2,000円、小人1,000円
所要時間:3〜4時間
駐車場:無料(400台)
琉球村 - 昔ながらの沖縄の暮らしを体験
琉球村は、古き良き沖縄の文化と伝統を体験できるテーマパークです。本島中部の恩納村に位置し、築100年以上の古民家を移築して、昔の沖縄の村を再現しています。赤瓦の屋根、石垣、ガジュマルの木など、沖縄らしい風景の中で、伝統芸能や工芸体験を楽しむことができます。
古民家で感じる昔の沖縄
村内には、実際に人が住んでいた築100〜200年の古民家が移築・復元されています。それぞれの家は、地域ごとの建築様式の違いを示しており、沖縄本島北部、中部、南部、八重山諸島の民家を見比べることができます。家の中に入ることもでき、昔の生活道具や、三線、織機などを見学できます。
古民家では、地元のおばあ(おばあさん)が琉球衣装を着て、三線を弾いたり、方言で話しかけてくれたりします。昔ながらの沖縄の暮らしや文化について、直接話を聞けるのは貴重な体験です。
エイサーや獅子舞のパフォーマンス
琉球村では、1日に数回、エイサーや獅子舞、琉球舞踊などの伝統芸能のパフォーマンスが行われます。「道ジュネー」と呼ばれるエイサーの行列は、村内を練り歩き、太鼓の音と掛け声が響き渡ります。観客も一緒に踊れる時間があり、地元の人々と一体となって楽しめます。
獅子舞では、沖縄の守り神であるシーサーが登場し、ユーモラスな動きで観客を楽しませます。子供たちに人気で、シーサーと一緒に記念撮影もできます。
豊富な体験プログラム
琉球村では、多彩な体験プログラムが用意されています。シーサーの絵付け体験、琉球衣装の着付け体験、サーターアンダギー作り、泡盛の試飲など、沖縄文化を五感で楽しめます。特に琉球衣装の着付け体験は、鮮やかな衣装を着て村内を散策したり、写真撮影ができるため、女性に人気です。
また、「水牛との記念撮影」や「ヤギとのふれあい」など、動物と触れ合えるコーナーもあり、小さな子供連れの家族にもおすすめです。
所在地:沖縄県国頭郡恩納村字山田1130
営業時間:9:00〜17:30(最終入園17:00)
休園日:年中無休
入場料:大人1,500円、小人600円
所要時間:2〜3時間
駐車場:無料(200台)
ナゴパイナップルパーク - トロピカルな南国体験
ナゴパイナップルパークは、名護市にある体験型のテーマパークで、パイナップルをテーマにした施設です。自動運転のカート「パイナップル号」に乗って、パイナップル畑や亜熱帯植物園を見学し、試食や買い物を楽しめます。
パイナップル号で園内をクルーズ
入園すると、まず自動運転のカート「パイナップル号」に乗って園内を回ります。ハンドルやアクセルを操作する必要がなく、自動的に進んでいくため、小さな子供でも安心して乗車できます。運転席からは、パイナップル畑や色鮮やかな熱帯植物を間近で見ることができます。
道中では、音声ガイドがパイナップルの栽培方法や沖縄の植物について解説してくれます。パイナップルが木ではなく地面から育つことや、収穫までに約2年かかることなど、知らなかった情報を楽しく学べます。
試食と買い物天国
パイナップル号を降りると、試食コーナーがあり、新鮮なパイナップルやパイナップルを使ったお菓子、ジュース、ワインなどを無料で試食できます。パイナップルの種類も豊富で、甘さや酸味の違いを楽しめます。試食だけで満足してしまうほどの充実ぶりです。
ショップでは、パイナップルを使った様々な商品が販売されています。パイナップルカステラ、パイナップルワイン、パイナップルケーキなど、お土産に最適な商品が揃っています。オリジナルのパイナップルグッズもあり、ユニークなお土産を探している方におすすめです。
所在地:沖縄県名護市為又1195
営業時間:9:00〜18:00(最終受付17:30)
休園日:年中無休
入場料:大人1,200円、小人600円
所要時間:1〜2時間
駐車場:無料(200台)
DMMかりゆし水族館 - 最新テクノロジーと海の融合
2020年にオープンした比較的新しい水族館で、豊見城市の商業施設「iias沖縄豊崎」内にあります。映像と空間演出を融合させた「エンタメ水族館」として、これまでにない体験型の展示が特徴です。
映像技術を駆使した没入型体験
DMMかりゆし水族館の最大の特徴は、最新の映像技術を用いた展示です。水槽の背景に大型スクリーンを配置し、リアルな映像を投影することで、まるで本物の沖縄の海にいるような臨場感を演出しています。時間帯によって映像が変化し、朝、昼、夕方、夜と、異なる海の表情を楽しめます。
「バーチャル水槽」では、実際の魚と映像の魚が共存する不思議な空間が広がり、幻想的な雰囲気を味わえます。また、インタラクティブな展示もあり、手をかざすと魚が反応するなど、子供たちが喜ぶ仕掛けが満載です。
多様な海の生き物たち
館内には、沖縄の海に生息する約190種類、5,000点以上の生き物が展示されています。色鮮やかな熱帯魚、サンゴ礁、ウミガメ、エイ、サメなど、沖縄らしい生き物に出会えます。ペンギンやナマケモノなど、熱帯以外の生き物もいて、幅広い展示内容が魅力です。
水族館は屋内型のため、天候に左右されず、雨の日でも快適に楽しめます。また、商業施設内にあるため、買い物や食事と合わせて訪れることができ、利便性が高いのも特徴です。
所在地:沖縄県豊見城市豊崎3-35 iias沖縄豊崎内
営業時間:9:00〜21:00(最終入館20:00)
休館日:年中無休
入館料:大人2,400円、中高生2,000円、小人1,500円
所要時間:1.5〜2時間
駐車場:商業施設の駐車場利用(無料)
ビオスの丘 - 亜熱帯の森でネイチャー体験
ビオスの丘は、うるま市にある亜熱帯の森を活かした自然体験型のテーマパークです。広大な敷地内には、湖、ジャングル、植物園があり、自然の中でゆったりとした時間を過ごせます。
湖水観賞舟で亜熱帯の森を探検
ビオスの丘の目玉アトラクションは、湖水観賞舟です。船頭さんのガイドを聞きながら、約25分間、湖をゆっくりとクルーズします。船は亜熱帯の植物が生い茂る森の中を進み、まるで探検をしているような気分を味わえます。
湖には、カヌーやカヤックで入ることもでき、自分でパドルを漕いで探検することも可能です。水面から見上げる森の景色は、陸上とは異なる迫力があります。
亜熱帯の植物と生き物
園内には、ランやハイビスカスなど、沖縄ならではの植物が数多く咲いています。季節によって咲く花が変わるため、いつ訪れても新しい発見があります。また、ヤギやアヒル、水牛などの動物もいて、エサやり体験ができます。
子供向けの遊具や、巨大なブランコ、ターザンロープなどもあり、家族連れに人気です。自然の中で思いっきり体を動かせるため、子供たちは大喜びです。
所在地:沖縄県うるま市石川嘉手苅961-30
営業時間:9:00〜18:00(最終入園17:00)
休園日:年中無休
入場料:大人1,800円、小人900円(湖水観賞舟込み)
所要時間:2〜3時間
駐車場:無料(300台)
体験王国むら咲むら - 32の工房で沖縄文化を体験
体験王国むら咲むらは、読谷村にある体験型のテーマパークで、約32種類、101の体験メニューが用意されています。NHK大河ドラマ「琉球の風」のオープンセットを活用した施設で、琉球王朝時代の町並みを再現しています。
多彩な体験メニュー
むら咲むらでは、伝統工芸からマリンスポーツ、お菓子作りまで、多種多様な体験ができます。シーサー作り、琉球ガラス、陶芸、織物、三線、琉球料理、マリンスポーツ、乗馬など、興味に応じて選べます。
特に人気なのが、シーサー作り体験です。粘土をこねて自分だけのオリジナルシーサーを作り、後日焼き上げて郵送してもらえます。また、琉球衣装を着ての写真撮影も人気で、SNS映えする写真が撮れます。
のんびりとした雰囲気
むら咲むらは、他のテーマパークに比べて観光客が少なく、のんびりとした雰囲気が魅力です。広い敷地内を散策しながら、興味のある体験をいくつか選んで楽しむスタイルで、自分のペースで過ごせます。
所在地:沖縄県中頭郡読谷村字高志保1020-1
営業時間:9:00〜18:00(最終受付17:00)
休園日:年中無休
入場料:大人600円、小人500円(体験料金は別途)
所要時間:2〜4時間
駐車場:無料(200台)
テーマパークを楽しむためのポイント
沖縄のテーマパークを最大限に楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。
事前予約でスムーズに
特に美ら海水族館や人気の体験プログラムは、事前にオンラインで予約しておくとスムーズです。当日券売り場で並ぶ時間を節約でき、効率的に回れます。また、オンライン予約で割引が適用される施設もあります。
時間配分を考える
各テーマパークは見どころが多く、思った以上に時間がかかります。特に美ら海水族館や沖縄ワールドは、周辺施設も含めると半日〜1日かかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
天候を考慮する
屋外施設が多いテーマパークは、雨天時には楽しめないことがあります。天気予報を確認し、雨の日は屋内施設(美ら海水族館、DMMかりゆし水族館、沖縄ワールドの玉泉洞など)を選ぶと安心です。
体験プログラムは早めに
人気の体験プログラムは、定員に達すると受付終了となります。午前中の早い時間に訪れ、希望の体験を予約してから園内を回ると確実です。
テーマパークで楽しめるアクティビティ予約
沖縄のテーマパークや観光施設の入場券、体験プログラムは事前予約がおすすめです。人気施設の優先入場や、お得な割引チケットをご利用いただけます。