沖縄の観光地ベスト10：絶対に訪れたい人気スポット完全ガイド

1沖縄美ら海水族館

沖縄観光の定番中の定番、美ら海水族館は、世界最大級の水槽「黒潮の海」を擁する日本屈指の水族館です。ジンベエザメやマンタが優雅に泳ぐ姿は圧巻で、何時間でも見ていられる美しさです。水槽の前にある大きなアクリルパネルは高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cmもあり、まるで海の中にいるような感覚を味わえます。

美ら海水族館は、海洋博公園内にあり、水族館だけでなく周辺施設も充実しています。イルカショーが見られる「オキちゃん劇場」は入場無料で、迫力あるイルカのパフォーマンスを楽しめます。また、「マナティー館」や「ウミガメ館」も無料で見学でき、これらの施設だけでも十分に楽しめます。

水族館内は、「サンゴの海」「熱帯魚の海」「黒潮の海」「深海」と、沖縄の海を再現したテーマ別の展示になっています。特に「サンゴの海」水槽は、屋根がなく自然光が降り注ぐ構造で、生きたサンゴを大規模に飼育展示する世界初の試みとして注目されています。

おすすめの時間帯：午前中の開館直後か、15時以降がゆっくり見られます。「黒潮の海」水槽では、9:30と15:00にジンベエザメの給餌タイムがあり、大迫力の食事シーンを見ることができます。

アクセス：那覇空港から車で約2時間。路線バスやツアーバスも運行しています。駐車場は北ゲート駐車場（P7）が水族館に最も近く便利です。

所要時間：水族館のみで2〜3時間、周辺施設を含めると半日程度を見込んでください。

2首里城

琉球王国の王宮として栄えた首里城は、沖縄の歴史と文化を象徴する重要な史跡です。2019年10月の火災で正殿など主要建造物が焼失しましたが、現在は復興工事が進められており、その過程を見学することができます。復興の様子を間近で見られるのは今だけの貴重な機会です。

首里城は、14世紀末に創建され、約450年間にわたって琉球王国の政治・外交・文化の中心地として機能していました。中国と日本の建築様式を融合させた独特の建築美が特徴で、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました（火災後も遺産登録は継続）。

現在、正殿は復元工事中ですが、守礼門、園比屋武御嶽石門、歓会門、瑞泉門などは見学可能です。特に守礼門は、二千円札のデザインにも採用されており、沖縄を代表するシンボルとなっています。城郭内からは那覇市内を一望でき、天気が良い日には慶良間諸島まで見渡せます。

首里城周辺には、琉球石灰岩を敷き詰めた美しい石畳道「金城町石畳道」があり、往時の面影を残す街並みを散策できます。また、首里城公園内には無料で見学できるエリアも多く、琉球の歴史や文化を学べる展示施設もあります。

復興支援：入場券購入や寄付により、首里城の復興を支援することができます。2026年の正殿完成に向けて、多くの職人や技術者が伝統技法を駆使して復元作業に取り組んでいます。

アクセス：那覇空港からゆいレールで「首里駅」下車、徒歩約15分。または「儀保駅」下車、徒歩約15分。車の場合は有料駐車場が利用できます。

3古宇利島・古宇利大橋

古宇利島は、「恋の島」「神の島」として知られる周囲約8kmの小さな島です。2005年に開通した古宇利大橋は、全長1,960mで、沖縄本島と古宇利島を結んでいます。橋の上からは、エメラルドグリーンの海が両側に広がり、まるで海の上を走っているような絶景を楽しめます。

古宇利島には、沖縄版アダムとイブの伝説が残されており、この島から人類が始まったという言い伝えがあることから「恋の島」と呼ばれています。島内には、ハート型の岩「ハートロック」があるティーヌ浜があり、恋愛のパワースポットとして人気を集めています。

古宇利島の北側にある「古宇利オーシャンタワー」は、海抜82mの展望台から360度のパノラマビューが楽しめる施設です。自動運転のカートに乗って展望台まで上がる途中、美しい海と緑豊かな景色を眺めることができます。タワー内には、世界各地から集められた1万点以上の貝殻が展示されているシェルミュージアムもあります。

古宇利ビーチは、透明度が高く、遠浅のビーチで、夏には海水浴やシュノーケリングを楽しめます。ビーチ周辺には飲食店やお土産屋さんが並び、地元の食材を使った料理や新鮮な海ぶどうなどを味わえます。

おすすめの過ごし方：橋を渡る前に、橋のたもとにある展望スペースで記念撮影をするのがおすすめ。島内は車で15分程度で一周できるので、ドライブを楽しみながら、各ビーチや展望スポットに立ち寄ってみてください。

アクセス：那覇空港から車で約1時間30分。沖縄自動車道「許田IC」から約30分。橋のたもとと島内に無料駐車場があります。

4国際通り

那覇市のメインストリート「国際通り」は、約1.6kmにわたって続く沖縄最大の繁華街です。戦後の焼け野原から急速に発展したことから「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。お土産店、飲食店、ホテル、エンターテインメント施設が立ち並び、昼夜を問わず多くの観光客で賑わっています。

国際通りの魅力は、沖縄のあらゆるものが揃っている点です。定番のお土産から、琉球ガラスややちむん（焼き物）などの伝統工芸品、沖縄ファッション、泡盛、お菓子まで、沖縄土産のほとんどがここで手に入ります。価格帯も幅広く、予算に応じて選べるのも嬉しいポイントです。

国際通りから少し入った場所にある「第一牧志公設市場」は、「沖縄の台所」として親しまれている市場です。1階では新鮮な魚介類、肉、野菜、果物などが販売され、2階の食堂では1階で購入した食材を調理してもらえる「持ち上げ」システムが人気です。カラフルな魚や見たことのない食材が並び、沖縄の食文化を肌で感じることができます。

国際通りには、沖縄料理の店が多数あり、沖縄そば、ゴーヤチャンプルー、海ぶどう、ラフテーなど、本格的な沖縄料理を味わえます。また、ステーキハウスやタコライス、ブルーシールアイスクリームなど、アメリカ文化の影響を受けたグルメも楽しめます。

イベント情報：毎週日曜日の12:00〜18:00は歩行者天国「トランジットモール」が実施され、路上パフォーマンスや出店が並び、より一層賑やかな雰囲気になります。

アクセス：那覇空港からゆいレールで約15分、「県庁前駅」「美栄橋駅」「牧志駅」のいずれかで下車。各駅から徒歩すぐ。

5青の洞窟（真栄田岬）

恩納村にある真栄田岬の「青の洞窟」は、沖縄を代表するダイビング・シュノーケリングスポットです。洞窟内に差し込む太陽光が海底で反射し、洞窟全体が青く輝く神秘的な光景は、一度見たら忘れられない美しさです。

青の洞窟の青色は、「青のグラデーション」とも表現され、時間帯や天候、潮の満ち引きによって色合いが変化します。最も美しいのは、午前中の晴れた日で、太陽の光がより多く洞窟内に入り込み、幻想的な青色を作り出します。

青の洞窟へは、ダイビングまたはシュノーケリングでアクセスします。初心者でも参加できる体験ダイビングやシュノーケリングツアーが多数催行されており、インストラクターが丁寧に指導してくれるので安心です。泳ぎが苦手な方でも、ライフジャケットを着用して参加できます。

洞窟内外には、色とりどりの熱帯魚が生息しており、餌付けされている魚も多いため、間近で魚を観察できます。運が良ければ、ウミガメに出会えることもあります。透明度が高く、海底まで見える美しい海は、沖縄の海の魅力を存分に感じられる場所です。

注意点：青の洞窟は人気スポットのため、夏季やゴールデンウィークなどの繁忙期は非常に混雑します。ゆっくり楽しみたい方は、早朝のツアーに参加するか、オフシーズンを選ぶことをおすすめします。また、天候や海況によっては、安全のためツアーが中止になることもあります。

アクセス：那覇空港から車で約1時間。真栄田岬に駐車場があります（有料）。階段で海まで降りるルートと、ボートでアクセスするルートがあります。

6万座毛

万座毛は、恩納村にある高さ約20mの断崖絶壁が広がる景勝地です。「万人が座れる毛（草原）」という意味の名前の通り、広大な芝生の台地が広がり、その先には東シナ海の絶景が広がります。象の鼻のような形をした奇岩が有名で、沖縄を代表する自然景観の一つです。

万座毛からは、コバルトブルーの海と、遠くに見えるANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートの白い建物のコントラストが美しく、写真撮影スポットとしても人気です。特に夕暮れ時は、夕日が海に沈む絶景を眺められ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

2020年には、万座毛周辺活性化施設がオープンし、レストランやカフェ、お土産店が入る商業施設、展望デッキ、遊歩道が整備されました。施設内では、恩納村の特産品や地元のグルメを楽しめ、より快適に万座毛の絶景を楽しめるようになりました。

万座毛の遊歩道は、バリアフリーに配慮された設計で、車椅子やベビーカーでも安全に散策できます。遊歩道を歩きながら、様々な角度から断崖絶壁と海の景色を楽しめ、亜熱帯植物の観察もできます。

おすすめの時間帯：午前中の早い時間は比較的空いています。夕方は夕日が美しく、写真撮影に最適です。ただし、日没後は暗くなるため、明るいうちに見学を終えることをおすすめします。

アクセス：那覇空港から車で約1時間。沖縄自動車道「石川IC」から約15分。万座毛周辺活性化施設に駐車場があります（有料）。

7斎場御嶽（せーふぁうたき）

斎場御嶽は、琉球王国最高の聖地として崇められてきた祈りの場所で、2000年に世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして登録されました。琉球の創世神「アマミキヨ」が作ったとされる7つの御嶽の中でも最も格式が高く、国王が即位する際の参拝や、国家的な祭祀が行われていた神聖な場所です。

斎場御嶽は、自然の岩や森が御神体となっている独特の聖地で、6つの拝所（イビ）があります。最も有名なのが「三庫理（サングーイ）」で、2つの巨岩が寄り添うように立ち、その間から遠く久高島を望むことができます。この神秘的な光景は、訪れる人々に深い感動を与えます。

御嶽内は、琉球石灰岩の岩肌や亜熱帯の植物に覆われ、神秘的な雰囲気に包まれています。木漏れ日が差し込む参道を歩くと、都会の喧騒を忘れ、心が洗われるような静けさを感じられます。現在でも地元の人々にとって大切な祈りの場所であり、訪れる際は敬意を持って静かに見学することが求められます。

参拝時のマナー：斎場御嶽は今も信仰の対象であり、現在も祈りを捧げる人が訪れます。大声で話さない、飲食しない、指定された場所以外に入らないなど、マナーを守って見学しましょう。また、入場前には南城市地域物産館「がんじゅう駅・南城」でチケットを購入し、簡単なガイダンスを受けます。

アクセス：那覇空港から車で約40分。「がんじゅう駅・南城」に駐車場があります。そこからシャトルバスまたは徒歩で斎場御嶽入口へ（約5分）。

8沖縄ワールド・玉泉洞

沖縄ワールドは、沖縄の自然、文化、歴史を体験できるテーマパークです。その中でも特に見応えがあるのが、東洋で最も美しいと言われる鍾乳洞「玉泉洞」です。全長5,000mで、そのうち890mが公開されており、30万年かけて形成された鍾乳石が織りなす神秘的な地底世界を探検できます。

玉泉洞内には、100万本以上の鍾乳石が密集しており、その数は国内最多級です。「青の泉」と呼ばれるスポットでは、ライトアップされた青く澄んだ地底湖が幻想的な雰囲気を作り出しています。洞窟内は年間を通じて気温が21度前後で、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。

沖縄ワールド内には、玉泉洞以外にも見どころが満載です。「琉球王国城下町」は、築100年以上の古民家を移築して再現された伝統的な町並みで、琉球ガラスや紅型、織物などの伝統工芸体験ができます。また、毎日開催される「スーパーエイサーショー」は、躍動感あふれるエイサーの演舞を間近で見られる人気のイベントです。

「ハブ博物公園」では、ハブとマングースのショー（現在はマングースの代わりにハブの生態説明）や、世界の珍しいヘビの展示を見ることができます。ハブとの記念撮影もでき、沖縄らしい体験ができます。

おすすめの回り方：まず玉泉洞を見学（所要約30分）、その後、琉球王国城下町を散策し、エイサーショーの時間に合わせて観覧するのが効率的です。全て見て回ると3〜4時間程度かかります。

アクセス：那覇空港から車で約30分。路線バス「玉泉洞線」「54番」で「玉泉洞前」下車。駐車場無料。

9今帰仁城跡

今帰仁城跡は、沖縄本島北部に位置する世界遺産のグスク（城）で、琉球王国統一以前の「三山時代」に北山王の居城として栄えた城跡です。標高約100mの丘陵に築かれ、城壁の総延長は約1.5kmにも及びます。曲線を描く美しい城壁と、そこから眺める青い海の景色は絶景です。

今帰仁城は、13世紀頃に築城されたと考えられ、沖縄の城の中でも古い歴史を持ちます。1416年に琉球王国の尚巴志によって滅ぼされるまで、北山王の拠点として繁栄しました。現在は城壁と城門が残るのみですが、その雄大な石垣は、当時の繁栄と権力を物語っています。

城内を歩くと、「平郎門」「大庭」「主郭」など、各エリアの遺構を見学できます。主郭からの眺めは素晴らしく、東シナ海や今帰仁の集落、遠くは伊平屋島や伊是名島まで見渡せます。晴れた日には、視界をさえぎるものがない360度のパノラマビューが楽しめます。

1月下旬〜2月上旬には、城内に植えられた寒緋桜が咲き、「今帰仁グスク桜まつり」が開催されます。日本一早い桜として知られ、夜にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気の中で花見を楽しめます。石垣と桜のコントラストは、他では見られない美しい光景です。

所要時間：城内を一周するのに約1時間。ゆっくり写真を撮りながら散策すると1時間30分〜2時間程度。

アクセス：那覇空港から車で約1時間40分。沖縄自動車道「許田IC」から約50分。無料駐車場あり。

10平和祈念公園・平和の礎

沖縄本島南部の糸満市摩文仁にある平和祈念公園は、沖縄戦終焉の地であり、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えるための重要な施設です。広大な公園内には、平和祈念資料館、平和の礎、沖縄県平和祈念堂などがあり、沖縄戦について深く学ぶことができます。

「平和の礎」は、沖縄戦で亡くなった全ての人々の名前を刻んだ記念碑です。国籍や軍人・民間人の区別なく、沖縄戦で命を落とした24万人以上の名前が刻銘板に刻まれています。毎年6月23日の「慰霊の日」には、刻銘板の前で平和を祈る多くの人々が訪れます。

平和祈念資料館では、沖縄戦の実相や歴史的背景、証言映像、遺品などが展示され、戦争の悲惨さを学ぶことができます。資料館は常設展示室と企画展示室に分かれており、様々な角度から沖縄戦を知ることができます。特に、沖縄戦体験者の証言映像は、戦争の実相を生々しく伝える貴重な資料です。

公園内からは、沖縄戦最後の激戦地となった摩文仁の海岸線を一望できます。現在は美しい海が広がる平和な景色ですが、78年前にここで起こった悲劇を忘れず、平和の尊さを再認識する場所として、多くの修学旅行生や観光客が訪れています。

見学のポイント：最低でも2時間程度の時間を確保して、じっくりと見学することをおすすめします。特に平和祈念資料館は、展示内容が充実しているため、時間をかけて見学する価値があります。

アクセス：那覇空港から車で約40分。路線バス「82番・玉泉洞糸満線」で「平和祈念堂入口」下車、徒歩約7分。無料駐車場あり。